7.怪し気な治療法


 全くいらいらさせられます.これのせいで一体どれだけの人が糖尿病を悪化させたことでしょう.それらはしばしば治療の開始を遅れさせ,時には増殖性網膜症等や糖尿病性腎障害をひき起こさせます.確立された治療がある中で怪し気な治療に誘い込むのはもはや犯罪とも呼べるでしょう.

 具体的にどういう商品や治療法かはここでは申し上げません.何故ならこの場所が,その治療法が効いた効かなかったの修羅場になるのを見るにたえないからです.とにかく申し上げておきますが現在の医療レベルでは糖尿病を完治させる事は不可能(一部の薬剤性などの二次性糖尿病は除く)です.いずれは完治されるように期待しますが,現状では確実な治療法を選ぶべきです.薬剤に関しては医師に処方されたもの以外は避けるべきです.全く信用ならない宣伝は糖尿病教室を一度でも受講した事がある人ならすぐに怪しむようなものです.

 例えば医者に血糖が300mg/dlと云われたのに◯×を飲むようになったら150mgになった…等は代表的ですね.それがいつ測定されたものなのか食前なのか食後なのかすら記載されていないおそまつさです.また,その方は全く食事療法をされなかったのでしょうか?糖尿病が治った!!驚くべき偉業です.それが本当ならあらゆる糖尿病の方の為に,そのすべてを発表するべきでしょう.実際医療とはそういうものです.特別な治療や薬剤がなんらかの病気の治療に役立つと確定されたならまともな医師なら発表するでしょう.もし発表しないで「企業秘密」やらで公表しないならそれは医学ではなく商売です.全く医学的な発表のチャンスを持たない立場の人でも少々難しいですが発表は可能です.糖尿病医は鵜の目鷹の目で効果のある薬を探しています.それが奇跡の水と呼ばれるものであれ追試を行なうでしょう.

 しばしばこれは糖尿病にいいと聞いたので併用しても構わないか?と云う質問を受けますが,成分を見せて頂いてよほど怪し気なものでない限り,どうぞと云いますが,たいていはその価格を聞いて驚いてしまいます.それでも悪化しないだけでもましな話なのかもしれませんね.

 これらに関しては小内先生のホームページ“健康情報の読み方”が抜群です!是非御一読をお勧めします.


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